初めてのウォルト・ディズニー・ワールド(WDW)〜旅の事前知識編〜

この記事ではウォルトディズニーワールド(WDW)へ初めて行く人向けに、知っておくと旅の準備や旅行中に役立つ情報をまとめています。

パークの構成や特徴、気候、楽しみ方など、旅の計画に役立てていただければと思います。

ウォルト・ディズニー・ワールドってどんなとこ?

ひとことでいうなら『世界最大のリゾート!』です。

その面積は110㎢。東京ドームのグラウンド8,500個分。もっとわかりやすくいえば、山手線に囲まれた面積の約2倍といえばわかりやすいかも。

ディズニーパーク4つと、ディズニーウォーターパーク2つ。6つのゴルフコース、ディズニー直営ホテルだけで20軒、ショピングエリア、スポーツセンターなどから構成されています。

歴史

世界で初めてのディズニーパークは、アメリカ西海岸のアナハイムのディズニーランドであるのはご存じのとおりですね。

WDWはディズニーが2番目に手掛けたリゾートで、パークという形に留まらず1つのディズニー都市を目指して創られた場所です。

人口が集中しているアメリカ東海岸に狙いを定めて、広大な土地を確保できる当時まだ未開の湿地だったフロリダ州オーランドにディズニーワールド計画を進めたようです。

1971年、最初の『マジックキングダム』が開園。でも、その完成をみることなく、ウォルト・ディズニーは1965年に亡くなっています。

その遺志を兄のロイ・ディズニーが引き継ぎ、開園に漕ぎつけました。当初『ディズニー・ワールド』という名称で計画されていたものが、ロイの意向(弟の名前が後世に残るように)によって『ウォルト・ディズニー・ワールド』に変更されたというあたり、いかにもアメリカらしいなと思います。

『マジックキングダム』開園を見届けた3ヶ月後、ロイも亡くなっています。

以後、1982年に2つ目のパーク『エプコット』が、1989年に『ハイウッドスタジオ』、1998年に『アニマルキングダム』が相次いて開園。現在の世界最大のディズニーリゾートになっています。

ディズニー・パークのそれぞれの特徴

WDWには、4つのディズニーパークがあるんですが、それぞれに特徴があります。でも、初めてだとなにがなんだかよくわからないと思います。

管理人も旅の計画をしているときに、4つもパークがあるんか・・・ほほー。とは思っていましたけど、それぞれのパークの特徴とかは全然わかってませんでした。

ある程度、特徴をつかんでおいた方が計画を立てやすいと思うので、簡単にまとめておきます。

マジック・キングダム

まずは、『マジック・キングダム』から。シンボルは、やっぱりパーク中央にあるシンデレラ城。シンデレラ城がシンボルになっているのは、東京ディズニーランド(TDL)とマジックキングダムだけ。

ザ・ディズニー・ランドと思っておけばいいです。TDLもマジック・キングダムをベースに作られているのでTDLとそっくり。

もちろん、ミッキーなどのキャラクターやショー、パレードもあって、ディズニー感満載のパークです。

人気アトラクションは、日本にはない『7人のこびとのマイントレイン』や『スプラッシュマウンテン』『ビッグサンダーマウンテン』あたりです。

エプコット

ウォルト・ディズニーが当初ディズニーワールドを計画したとき、その名称を『エプコット計画』としていたといわれています。

ウォルトは未来都市、理想都市をWDWに求めていたといわれていますが、『エプコット』は、まさに未来都市、理想都市。シンボルは、エントランスにあるゴルフボールのような巨大な球体『スペースシップ・アース』です。

ワールドショーケースと呼ばれるエリアには、世界11か国(日本館もある)のパビリオンが並んでいて、まるで万博のような雰囲気。

あんまりキャラクター感はありません。ミッキー&ミニーのグリーティングや、キャラクターダイニングレストランもありますけど、キャラクターがでてくるショーやパレードはなし。

アトラクションの数は少な目です。人気のあるのは東京で話題の『ソアリン』や、車好きにはたまらない『テストトラック』など。

ただ、面白くないかというとそんなことはなく、新しいディズニーを感じることができて、初めていくなら新鮮に映ると思います。

ハリウッド・スタジオ

映画をテーマにしたパークです。シンボルはこれといったものがないんですけど、あえてあげるなら『ハリウッド・タワー・ホテル(タワーオブテラー)』かな。

映画をテーマとしているだけあって、インディージョーンズやアナ雪などのステージショーが豊富。雰囲気的にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に似ています。

2019年8月29日には、新エリア『スター・ウォーズ』が追加されるといった話題性もあります。トイストーリーランドも2018年に完成していて、新しいエリアやアトラクションが続々です。

東京ディズニーシー (2020年3月25日終了予定) でお馴染みの『ファンタズミック』も毎晩開催されています。ファンタズミック専用の会場があって東京のとはかなり違ったファンタズミックになっているので必見です。

オラフ、マイク、サリーなど東京にはないキャラクターグリーティングはありますが、ミッキー&ミニー、ドナ&デイジーなど存在感はあまりない感じ。

人気アトラクションは、『タワーオブテラー』『ロックンローラーコースター』『トイストーリーマニア』あたり。

アニマル・キングダム

自然や野生をテーマにしたパーク。シンボルは、『ツリーオブライフ』といわれるパークのほぼ真ん中にある巨大な樹。

非常に大きな敷地面積になっていて、世界中にあるディズニーパークのなかで最大。

ライオン、アフリカゾウ、キリン、サイなどをジープにのって観察できる『キリマンジャロ・サファリ』などもあってディズニーとしては非常にユニークな存在です。

キャラクターの存在感はあんまりないですけど、他の3つのディズニーパークとはまったく雰囲気が違っていて、こういうのもいいなぁと思わしてくれるパークです。

アバターをテーマにしたエリアもあって、独特な雰囲気でとてもいいのでぜひ行ってみてください。昼と夜とでもまた違う感じのエリアです。

人気のアトラクションは、『アバターフライトオブパッセージ』『エクスペディション・エベレスト』。

パークの時間配分

人それぞれ楽しみ方も違うので一概にこうだとは言えないですが、管理人が感じたことを書いときますね。

ネット上では、『マジックキングダムがメイン。アニマルキングダム、エプコット、ハリウッドスタジオは時間がなければ半日でもOK。』のような情報を目にします。

ディズニーパーク的にマジックキングダムがコンテンツ自体は一番多くって時間が必要なのは間違いないです。ただ、実際に管理人がWDWに行って感じた印象はちょっと違いました。

マジックキングダムは基本的に東京ディズニーランドと同じ。ディズニーワールドでしか体験できないことは、アニマルキングダムやエプコット、ハリウッドスタジオのほうがいっぱいありました。

どこに重きを置くかで変わるでしょうけど、WDWにしかないのはマジックキングダム以外のパークに多かったので、管理人的には、4つのパークを均等に時間を取るのがベストかなと思いました。

ディズニー・ウォーターパークの特徴

夏のフロリダはもうめちゃ暑!そんなときには、プールへGO!

WDWには、ウォーターパークが2つもあります。それぞれに面白いテーマ設定がされていて、単なるプールではなくディズニー独特の世界感のあるウォーターパークになっています。

冬も2つのパークのうち最低1つはオープンしていますが、やはりベストシーズンは6月から9月です。(冬季は、外国の人は寒さに強いのか多少寒くてもプールで遊ぶみたいだけど日本人には無理)

タイフーン・ラグーン

台風が通過したあといろいろな被害をうけた南国の孤島というのがテーマ。

いろいろな施設が台風でうけた被害を細かく作りこんでいるので、そういったところも要チェックです。

このパークの一押しはなんといっても『タイフーン・ラグーン・サーフ・プール』。

波の出るプールなんですが、その波の高さが尋常ではない。高さ2m近くの波が90秒おきに押し寄せてくるんですが、命の危険を感じるほど。

ライフセーバーがしっかり監視してくれてますけど、このプールに身長制限がないのにはびっくり。さすが自己責任の国アメリカですね。

そのほかにも6種類のスライダー、1週30分の流れるプールなどがあります。

ブリザード・ビーチ

もうひとつのウォーターパークがブリザードビーチ。プールなのにテーマは雪山。雪山の雪解け水がたまった水たまりがプールという設定です。なかなか思いつかない発想ですよね。

このパークの一押しは『サミット・プラメット』。標高差36mを最高速100km/h近くで落ちるフリーフォールスライダー。世界で2番目の落差と世界で2番目の最高速だそう。

ハッキリ言って、WDWの絶叫系アトラクションの最高峰がこれです。これはかなり叫べます。というか声を出す余裕すらないぐらいの恐怖です。一度体験してみてください。

そのほかにも、全長910mの流れるプールや波のプール、各種スライダーもあります。もちろん、キッズエリアもあって全世代が楽しめるウォーターパークです。

ウォーター・パークの時間配分

ウォーターパークに行く場合、どれぐらいの時間を予定しておけばいいかについて書きます。

基本的に1パーク1日を予定しておいた方がいいと思います。人気スライダーは20〜30分待ちになることもあるので、全スライダーを滑って30分かかる流れるプールを1周するだけでも、最低3時間は必要。

ご飯を食べたり、チェアーに寝転がってゆっくりしたり、せっかくのリゾートをのんびりするには時間に追われたくはないですよね。

しかも、夏は30分〜2時間ほど雷雨がある日がほとんど。雷が伴うと安全上の理由でプールからあがるように指導されます。そうなると、やっぱり丸1日予定しておいた方が無難です。

ホテル事情

オーランドにはいろんなテーマパークがあります。ディズニーはもちろん、ユニバーサルスタジオや、レゴランド、シーワールドなどなど。なので、あちこちにホテルがあります。

でも、WDWにいくならやっぱり直営ホテルが基本。日本ならランドホテルやミラコスタにあたるホテルですね。

直営ホテル

『え〜直営ホテルって高そう』と思われている人、ご安心を。もちろん、高級ホテルもありますが、安い直営ホテルもあるのです。

高いホテルから安いホテル合わせて20の直営ホテルがあるので、予算に合わせて、好みに合わせて選ぶことができます。

ディズニーのこだわりがあるホテルばっかりなので、全部のホテルを制覇したくなってくるのは管理人だけ? 空港ホテル間の無料バス(マジカルエクスプレス)や通常開園時間外のパークイン(エクストラマジックアワー)などの直営ホテル宿泊者特典もあります。

直営ホテルの価格帯

3つのグレードにわかれています。

  • デラックス($500/部屋〜)
  • モデレート($300/部屋 前後)
  • バリュー ($100/部屋 前後)

一番安い価格帯のバリューなら、一部屋$100程度。1万円少しで泊まれるのでかなりリーズナブルですね。これなら長期滞在しても大丈夫!

そのほかのホテル

ディズニー以外のテーマパーク、ケネディースペースセンターなども観光をしたければ、ディズニー直営ホテル以外の選択ももちろんOKです。

直営ホテル以外もい〜っぱい選択肢があるので、じっくり検討してみてください。ただし、直営ホテル以外ならレンタカーは必修だと思います。

WDWディズニーパーク以外の施設

WDWにはパーク以外にもいろいろとありますが、そんななかから2つの施設をご紹介。

ディズニー・スプリングス

グルメ・ショッピングなど120店舗以上が集まっている商業施設。もちろんディズニーショップもあるけれど、基本的には巨大なショッピングモール。

ディズニーグッズが売られているショップ『ワールド・オブ・ディズニー』は世界最大規模のディズニーショップです。パーク内で売られているほぼすべての商品を買うことができます。

逆にいえば、パークで買えるのであえてディズニーグッズを買うためにディズニースプリングスまで行く必要はないかも。

TDRのようにこのお店でしか買うことができない!といったような限定品はほとんどない。ただ、とっても大きなショッピングモールなので、時間に余裕があるなら遊びにいくと楽しいよ。

ディズニースプリングスについて別記事でまとめているので、ご興味があればどうぞ。

ディズニー・ボードウォーク

デラックスランクの直営ホテル3つと、マリオット系デラックスランクの公認ホテル2つが湖畔を取り囲む、ちょっと大人な場所です。

  • ヨットクラブリゾート(直営)
  • ビーチクラブリゾート(直営)
  • ボードウォークイン(直営)
  • ドルフィンリゾート(公認・マリオット系)
  • スワンリゾート(公認・マリオット系)

レストランが数多くあって、ボードウォーク周辺ホテルに泊まってるひとがのんびりと優雅にディナーを楽しむ場所ということかな。

もちろん、ボードウォーク周辺ホテル以外の宿泊でもディナーだけ楽しみにいってもOKです。エプコットから裏口(インターナショナルゲートウェイ)を抜けて徒歩でいくことも可能。

フロリダの基本情報

時差

ベースの時差は14時間。日本が進んでいます。ただし、3月の第2日曜から11月第1日曜まではサマータイムを実施しているので、13時間の時差になります。

ほぼほぼ地球の裏側ですね。ということで時差ボケは必ず出てきます。対策は、できれば旅行の数日前から現地時間で生活すること。

季節

夏は、平均最高気温が33℃。湿度も高く日差しも厳しいので体感温度はかなり高いです。

昼過ぎから夕方にかけてスコール的な雨がほぼ毎日あります。1時間前後であがりますが、雷雨になることが多く、屋外アトラクションが一時休止になることも多いです。

また、夏場はハリケーンシーズンでもあるので、パークのクローズや飛行機のフライトキャンセルなどある程度の覚悟を。

冬は、基本的には温暖で日本よりも過ごしやすいですけど、日によっては10℃を下回る最低気温になってくるので、防寒着も必要。

ベストは、やっぱり春と秋です。

交通(飛行機)

東京から最寄りのオーランド空港までは直行便はなし。ワシントン、シカゴ、ヒューストンなどで経由してオーランドへ。

飛行時間は、東京から経由地まで12時間程度、そこから2〜3時間でオーランドに到着です。

交通(現地)

リゾート内の移動は、バスやモノレール、船などすべて無料で利用できます。

直営ホテルに宿泊している場合は、空港からホテルも無料バス(ディズニー・マジカル・エクスプレス)があります。

WDWを満喫するのに何日必要?

こればかりは人それぞれなのでなんともいえないですが、満喫ということでいえば各パーク1日半は最低必要と思います。

1つのパークを1日だとちょっと満足感まではいかないです。

しかも地球の裏側ということで時差ボケも必ず出てくるので、予定を詰め込みすぎると疲れて体調の不安もでてきます。

できれば、現地丸6日以上は確保しておきたいところ。ウォーターパークにもいくなら、さらに必要ですね。

WDWの注意点

やりすぎ

WDWの注意点というか、アメリカの注意点でもありますが・・・とにかく、やりすぎです。なにがやりすぎかというと、食べ物は味が濃すぎ!食事(特にドリンク系)の量が多すぎ!クーラー利かせすぎ!

食事については、失礼ですけど味覚がマヒしてるのかというぐらい味が濃い。特に塩味が濃い場合が多いです。

量についても、ドリンク系が特に多い。まあ、体格も全然違うので仕方ないかもしれませんが・・・。注文時は少ない目にすることを心がけてください。

あと、エアコンの設定温度が低すぎる。ホテルの部屋は自分で変えられるのでいいんですが、パーク内のレストラン、ショップをはじめ、バス、モノレール、その他の施設の設定温度が低すぎる。

夏場、ホテルから外にでて、バスに乗って、外を歩いて、モノレールにのって、パークにいって、レストランに入って・・・。するわけですが、その温度差でかなり体力を奪われます。

夏場でも薄手というよりはちゃんとした長袖(ある意味防寒着)を持っていきましょう。

日本食が恋しくなる

海外にいくと日本食が恋しくなりますが、特にアメリカ本土ではそれが顕著。

アジアなら現地の食事でもなんとかなります。ヨーロッパはパスタやイタリアンなどでごまかせます。ハワイは日本食レストランがあちこちにあるし、スパムおにぎり、ロコモコやポケ丼などお米を食べられます。

でも、アメリカ本土になるとステーキ&ブレッドか、ハンバーガーしかないのか!といいたくなるレベル。お米にありつけないのです。

『サトウのごはん』など日本から持ち込める日本食を持っていきましょう。インスタント味噌汁、肉エキスの入っていないふりかけなども持ち込めるので持っていきましょう。

まとめ

WDWに初めて行く人むけに、事前に知っておいたほうがいいだろうなぁという情報をまとめてみました。

とにかくWDWは広くってディズニーパークを満喫するだけでもかなりの時間が必要。しかも、オーランドにはディズニー以外にもいろいろなパークがあるので、オーランドを満喫するのは1回の旅行では不可能。

とはいえ、旅行に使える日にちは限られていると思います。事前にある程度イメージを把握しておいて、効率よく楽しめるようにしておくといいと思います。

ほかに知りたいことがあればお気軽にコメントを残してくださいね。できる限りお答えいたします。


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