ANA特典航空券が取れないとき〜裏の裏で表技〜

夏休みに家族でハワイ!いいじゃないですか。ただ、特典航空券が取れない!から行けないっていう悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?

ある条件を満たせば特典航空券よりもお得に間違いなく航空券を手にする方法があるのでご紹介します。

特に厳しいハワイ路線

日本人のリッチな休暇の定番といえばハワイですよね。みんなが行きたくなる魅力がいっぱいの旅行先ですよね。

管理人もハワイが好きでヒルトンハワイアンビレッジのタイムシェアを所有しています。問題は航空券の確保なんですよね。マイルは大量にあるのですが、特典航空券を確保するのが至難の業。

2020年夏もハワイに行こうと思って特典航空券の発券にチャレンジしたんですが、往路は確保したものの復路に失敗。厳しい現実を突き付けられたのでした。

裏の裏は表

特典航空券の確保に失敗した管理人。とはいえハワイにはいきたい!SFCは持っていますが特典航空券の『空席待ち』はリスクが高すぎる。

う〜ん。航空券買うしかないか・・・。と考えているときにあることを思いだしたんですよね。・・・『ANA SKY コイン』(以後スカイコイン)ってどうよ。

特典航空券が裏技とすれば、さらに裏にまわって表技で攻めるのです。つまり、正規航空券をスカイコインで購入したらどうだろうということですね。

ANA SKY コイン

スカイコイン2

『ANA SKY コイン』とは、ANAの航空券やパック旅行の代金の支払いに使える電子マネー的なものです。

nanacoポイントやGポイントといったポイントからも交換することもできますし、EPOSやJCBに付与されるポイントを交換することもできます。

もちろん大量にたまっているANAマイルを交換し 『ANA SKY コイン』 にすることもできます。ANAマイルの有効期限が切れるときの延命処置としても有名ですよね。

ANA SKY コインの交換レート

ANAマイルを スカイコイン に交換するときのレートを確認しておきましょう。

公式サイトより

交換レートは、ANAのステイタスやANAカードランク、交換マイル数によって変わります。管理人の場合、最近は特典航空券ばかり使っているのでステイタスはなし、所有カードはSFCカードなので、1マイル=1.6スカイコインの交換比率になります。

ANAマイルを貯めているひとなら、ANAゴールドは必携でしょうから管理人と同じレートのはずです。

スカイコインは1ポイント=1円で利用できるので、1マイル=1.6円 ということになりますね。うーん、割りとしてはよくない。1マイル3円以上で使いたいところですが背に腹は代えられないですね。

300万マイル以上保有しているので、有効期限を考慮するとやっぱりマイルを使ったようがいいので、マイルを交換する方法で検討してみます。

特典航空券 VS ANA SKY コイン

HGVCハワイアンビレッジ

管理人の最寄り空港の伊丹空港からホノルルまでのチケットを特典航空券とスカイコインで確保した場合を比較していきましょう。比較条件は、

  • 2020年8月12日大阪出発、2020年8月19日ホノルル発
  • エコノミーで4人利用

特典航空券の場合は下記の点に注意です。

  • 燃料サーチャージや空港施設利用料、税などの別途費用の支払いが必要(スカイコインでの支払いは不可)
  • 地方在住の場合、往路は国内区間枠がない日程、復路は東京まででないと確実に獲得不可能なため、実費で東京(羽田or成田)までの別切り航空券の手配が必要。(伊丹-東京往復4人で88,000と仮定)

スカイコインで手配

まずは、スカイコインで航空券手配する場合です。

ご覧のように、往路2020年8月12日、復路19日のお盆からややずれた日程で4人¥488,800円なり。

スカイコインでの支払いの場合は、交換レートのところで説明したように 1マイル=1.6円の交換なので、必要なマイル数は305,500マイルということになります。

注意点としてスカイコインは、現金購入と同じなので、フライトマイルがもらえるということ。4人で16,440マイル獲得できます。なので、実質持ち出しは289,060マイルということになります。

特典航空券で手配

一方で、特典航空券で手配した場合はどうかというのを調べます。特典航空券を発券するのに166,000マイル。それと税金や諸費用で95,260円が必要になります。

比較

  特典航空券 ANA SKY コイン
必要マイル 166,000マイル 305,500マイル
必要現金(税ほか) 95,260円 included
地方-東京 航空券 88,000円 included
獲得マイル 0マイル 16,440マイル
備考 合計諸費用¥183,260 実質289,060マイル

表にまとめるとこんな感じになります。

特典航空券でハワイに行く場合は、166,000マイルと18万円ちょっと。マイルをスカイコインに交換した場合は、289,060マイル必要という結果になりました。

スカイコインに交換した場合は、現金の支出がないというところと航空券を確実に手配できるというメリットがありますね。

一方で、必要マイル数は多くなります。マイル数の差は123,060マイル。それを諸費用の183,260円の支払いに充てているとも考えられますね。

え〜〜〜。この結果、かなりの衝撃です。特典航空券を発券した場合、特に地方在住で東京からの復路航空券や、日程によって東京までの往復を別切り航空券で確保しなければいけない場合、ほとんど変わらないという結果になっています。

特典航空券のほうが絶対有利と思っていたので、こんな結果になるなんて。スカイコインで手配した方がいいでないの!

ということで、みなさん。夏のハワイ路線、エコノミーで行かれるなら、マイルをスカイコインに替えて手配しても特典航空券を確保してさほど変わらないという結果になりました。

 特典航空券が取れないからといって落ち込まないでください。

ANA SKY コインを活用しましょう。

ANA SKY コインに利用価値が出てくる条件

今回の検討では、特典航空券を取得した場合とマイルをスカイコインに交換した場合でほとんど変わらないという結果だったわけです。

ただ、すべてがそういうわけではありません。管理人の今回の旅程の条件がスカイコインが有利になるような条件だったためという部分も大きいです。

スカイコインに交換しても利用価値が出やすい条件をまとめておきます。

エコノミークラスだということ

プレミアムエコノミー、ビジネス、ファーストクラスでは圧倒的に特典航空券が有利です。管理人も当初A380のビジネスでハワイを計画していました。

ビジネスだと特典航空券でマイルを使用すると基本的に 1マイル=5円以上 の価値を持ちます。

超繁忙期ではない日程

例えば、あと数日早い出発でお盆のど真ん中期間になると正規航空券の価格が跳ね上がります。8月12日発だと48万でしたが、8月9日発だと92万円。倍近い価格です。

なので、スカイコインも倍必要ということになりスカイコインでの手配は圧倒的に不利になります。

今回の比較上限の8月12日-19日という夏休みではあるけれどお盆ど真ん中ではないという条件がスカイコインには有利に働きました。

地方発ということ

地方発着の特典航空券の場合、発券が355日前からということで復路のハワイ-東京-地方という旅程の東京-地方レグが取れないんですよね。ハワイ発が355日前でも東京-地方レグは356日前になるので取れない。

なので、東京-地方レグは別切り実費で手配する必要があります。また、日程によっては帰省のUターンピークにあたり、国際線特典航空券の国内区間の枠がありません。

なので、特典航空券の場合、国内区間往復を実費で手配が必要なことがあります。そこもスカイコインが有利に働きました。

まとめ

HGVCワイコロア
ハワイ島・ワイコロア・ビレッジ

今回の管理人の旅程では、スカイコインで手配するほうが有利になる条件がそろっていました。それでもスカイコインで正規航空券を手配しても特典航空券とほぼ同条件という結果には正直、管理人ビックリしました。

それならわざわざ熾烈な特典航空券発券競争に加わらなくてものんびりと日程を吟味して航空券を手配したほうがいいんじゃないの?ということになりますよね。

この記事の検討で、何が何でも特典航空券で取らなければというのは間違いということに気づくことができました。

ハワイに限らず、東南アジアなどの近距離の目的地でも同じようなことが言えます。

さらに言えば、閑散期になればスカイコインのほうが有利ということもあり得ます。

みなさんも条件によってはスカイコインのほうが有利かもということを頭の片隅において特典航空券ライフをエンジョイしてくださいね。


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