
ANA VISAワイドゴールドカードなどのANA VISAカード(三井住友カード)がANAマイルを貯めるベストカードなことはみなさんご存知のとおり。
そして『マイ・ペイすリボ』の利用で手数料を発生させることでワールドプレゼントの獲得ポイントと同数のボーナスポイントが付与される制度を活用していることと思います。
しかし、本来付与されるボーナスポイントが付与されない場合があることが判明しました。その原因と解決法をまとめます。
ボーナスポイントが付与されない原因
本題に入る前に、『ANA VISA カード』ってなんだ?『ボーナスポイント』?というかたで、気になる~というかたは、このカードについてまとめている記事があるのでご参照ください。
『ANA VISA ワイドゴールドカード』ってなんだ?『ボーナスポイント』?というかたで、別に気にならないよっていう方は、これ以上読むと時間の無駄です。笑
まずは実例
これを見てください!!!前回支払後の残金が179円(赤枠)になっている管理人のある月の『マイ・ペイすリボ』によるリボ払明細書です。
『内手数料・利息』(赤枠)が『0』になってます。これではボーナスポイントがつかないっ。
179円(残金)×15%(利息年率)×30/365(日割)=2円
2円の手数料がかかるように自信満々で設定した残額なんです。なのに~なぜ~手数料つかないの~???
原因
調査した結果、このように本来手数料がかかるはずなのにかからないという現象の原因がわかりました。ずばり、返金案件です。
クレジットカード利用のキャンセルなどで返金があった場合、このようなことが起こることがわかりました。
2016年からディズニーホテルの予約方法が変更になりましたよね。予約時に3万円のデポジットを取るようになったじゃないですか。仮予約していたものをキャンセルしたりするとそのデポジットがクレジットカードに返金されてきますよね。
ほかにも、ネットショッピングで返品したときとかにもクレジットカードに返金されます。
この返金が原因となっているんです。
返金処理
クレジットカードの支払方法に『一回払い』『リボ払い』があるように、返金があった場合も『リボ返金』『1回返金』があるようなのです。
そんなこと規約をみても書いていませんよね。どうも内部処理の方法のようです。
『マイ・ペイすリボ』を設定していれば、返金処理は『リボ返金』がデフォルトになっているようです。
リボ返金とは、リボ残高があった場合に返金があれば、その残高を相殺して減額するというものです。しかし、もともと数百円の残高にしているANAマイラーにとって、その処理をされるとリボ残高がゼロとなって手数料が発生しないという事態になってしまいます。
本来は、カード利用者の利益のためにしてくれている処理なんですけどね。ANAマイラーにとっては、逆効果になっちゃいます。
返金がありボーナスポイントが付与されないという事態の解決法
解決法がもしなければ、かなりのダメージです。目の前が真っ暗です。必死こいてカード払をしている日ごろの血と汗と涙の結晶が・・・。
でも安心して下さい。ありますよ!・・・解決法が。
返金案件のあった月の『お支払後元金残高』を1,500円以上にしてください。そうするとボーナスポイントを獲得できます。
もっとくわしく仕組みを見ていこう
このカレンダーを見てください。ご存知だと思いますが、ANA VISA カード(三井住友カード)のスケジュールの再確認からです。
ANA VISA カードは、15日締め翌10日払です。26日ごろ(月によって若干前後)にVpass(三井住友カードのインターネットサービスサイト)上で明細を確認できるようになります。
そのうえで、返金案件があった場合の三井住友カードの内部ルールとして
原則リボ払い返品明細がございますと、対象のご請求月の締日翌日より
リボ払い残高を減算したうえでリボ払い手数料を計算しております。
というのがあります。例として図のように5月16日~6月15日の計算期間に返金があった場合、締日翌日6月16日からリボ残高が返金と相殺されてしまうということです。
つまり、返金があった翌月、この例では6月16日~7月15日の期間のうち6月16日から7月10日のリボ残高が相殺されて残高ゼロになってしまうのです。
前述の管理人の明細でいうと、2円の手数料がかかるように179円の残高を残していたんですが、返金が179円以上あったためリボ残が0になって日割り手数料が発生しなくなっていたんですね。
それでは困るので、6月26日ごろにVpassで作成される明細で返金があることが確認された場合は、7月10日支払後の元金残高が1,500円以上になるようにマイ・ペイすリボの7月10日支払額を増額修正してください。
すると、6月16日~7月10日までは残高ゼロのため手数料は発生しませんが、7月11日~7月15日は設定した残高に対して手数料が計算されることになります。そうなれば、無事に手数料が発生してボーナスポイントが6月16日~7月15日の期間のカード利用金額に応じて付与されることになります。
ここで、1,500円以上としているのは10日が土曜日の場合支払日が12日となるし、月曜日が祝日だと支払日が13日となります。
もし、曜日や祝日の関係で支払日が13日となった場合、金利発生が2日間だけということになって厳密には1,217円以上の残高が必要になります。でも、そんな数字覚えられるわけもなく、切りよく1,500円としています。
以上、ご理解いただけましたでしょうか?返金がある月、ない月があったりで支払手数料が十数円になる月も出てきます。でも、ボーナスポイントがもらえない悲惨さから比べるとそれぐらいのコストは安いものだと思います。
さらにこだわりたい人に
前項の方法だと、月によって返金がある月、ない月がでてくるのでどうしても20円近い手数料が発生する月が出てしまいます。
そんなに手数料払うのいやだ~という人は、もうひと手間かけることで従来どおり数円以下に抑えることができます。
その方法とは・・・。
返金にも『リボ返金』と『一回返金』があるとお伝えしました。デフォルトが『リボ返金』になっているために発生するわけなので、これを『一回返金』処理に変更してもらえばいいのです。
26日前後にできあがるVpass明細を見て返金案件がある場合は、三井住友カード『リボ・分割デスク』に電話をして変更してもらってください。この方法は、三井住友カードに確認している方法なので、間違いなくしてくれます。
この処理変更をすれば、毎月100円以上(初回以外)のリボ残で手数料が発生します。
ちなみに、三井住友カードへの売上データの到着締日が21日前後(曜日配列などによって若干前後する)のようなので、Vpassの確定明細ができる前の21日前後にはほぼ確定しているようです。
まとめ
ANA VISA ワイドゴールドカードなどのANA VISAカードは、ANAマイルを貯めている陸マイラーにとっては必須クレジットカードです。
『マイ・ペイすリボ』を設定し、手数料を1円以上支払えばもらえるボーナスポイントをゲットすることでマイルをより多く獲得できます。
しかし、クレジットカードに返金案件があるとリボ残高が相殺されるために手数料が発生しないことがあり、そのたえめにもらえる予定のボーナスポイントが付与されないことがあります。
それを回避するためには、返金案件がない翌月に20円程度の手数料が発生しますがリボ残高を1,500円以上になるように設定すれば、返金案件があっても手数料が発生しボーナスポイントが付与されます。
その20円の手数料を支払うのがいやであれば、Vpassの利用明細が確定する26日前後に明細を確認し、返金案件があれば三井住友カードのリボ・分割デスクに電話しましょう。返金案件の処理を『リボ』から『1回』に変更してもらえば、今まで通り100円以上のリボ残高で手数料1~2円が発生し、ボーナスポイントが付与されます。