『世界中のディズニーに行きたい!』を実現するためには、お金が必要です。
管理人は、株式投資歴26年8カ月。生涯投資家を目指しています。今の目標は、投資成績1,000倍。
自らの投資を見直すためにも、これからの投資生活のためにも株式投資についてまとめていきたいと思います。
管理人の投資成績
株価が上昇する原動力
変化率
株価が変動する大きな要因として、『変化率』があげられます。
- 無名な企業から、有名な企業へ。
- 小さな企業から、大きな企業へ。
- 赤字の会社から、黒字の会社へ。
- マザーズ市場の企業から、東証1部上場企業へ。
- 日本の企業から、世界の企業へ。
こうした変化が株価を押し上げていきます。
株式市場で成功するために必要なことは、企業を応援することです。
どういうことかというと、『有名で、大きな企業で、利益を上げ、東証1部上場で、グローバルに活躍』している企業なんて応援しなくてもやっていけるわけですし、株価も十分に評価もされています。
一方で、『無名で、小さな企業で、赤字で、上場まもなく、ローカル』な企業は、応援していかないとやっていけません。資金面で応援することが株式投資の本質です。
その応援の結果、企業が『有名になり、大きな企業になり、利益を上げ、東証1部に上場し、グローバルに活躍』する企業になれば、株価は100倍、1,000倍となっています。
任天堂、ソフトバンクなどは時価総額が1万倍以上になりました。100万円の投資が100億円になるのが株式投資です。
極端な例を挙げましたが、何が言いたいかというと、企業の変化率です。具体的にいえば、利益の変化率が株価の変動に直結します。
そして『優良企業』を買うのではなく、『優良企業になるであろう企業』を買うことが株式投資で成功する秘訣です。
変化率が大きくなりやすい企業
利益の変化で、心理的にも数字的にも最も大きくなる企業は赤字企業です。
赤字企業から黒字企業への変化は、心理的に最も影響が大きくなります。また、黒字転換した翌期についても、黒字転換後は黒字の拡大幅が大きくなりやすく、増益率(変化率)も大きくなりやすくなります。
赤字企業に投資を薦めているわけではないですが、将来有望な事業をしているけれど先行投資が嵩んで今期は赤字だなんて企業は、株式投資対象として一番惹かれる企業です。
将来有望な事業かどうかの見極めは、経験、先見性、知識、知恵が必要となるので簡単な部分ではありません。
家庭用ゲームがない1980年代に30年後の大躍進を見通して任天堂に投資をするのは至難の業。そういう夢をもった投資も面白いですが、もう少し実用的な投資方法もあります。
変動費率の低いシクリカル企業に投資をすることです。
シクリカル企業
景気変動によって、業績が変動する企業のことです。
例えば、鉄鋼、化学、素材銘柄が代表です。管理人は、証券や銀行もシクリカル企業だと思っています。
固定費と変動費
シクリカル企業のなかでも、利益変動が大きくなる業種とそうでない企業にわかれます。その要因として、固定費と変動費の比率があります。
その利益変動が大きければ、株価変動も大きくなりがちです。その大きな変動を有効に活用することも投資家として必要なことの一つです。
固定費と変動費とは
固定費・・・売上高には関係なく発生する経費のことです。製造原価に含まれない人件費などがこれです。
変動費・・・売上高に比例して発生する経費のことです。製品を作るための原料や工場の労務費などがこれです。
変動費率が大きい企業の例として、自動車メーカーがあげられます。自動車が倍売れれば、自動車を倍作るので、原材料、労務費などが倍必要になってきます。
固定費率が大きい企業の例として、ネット証券があげられます。株式の売買代金が多くても少なくてもほとんど経費の変動があまりありません。一方で、固定費としてシステムを維持するための経費が株式の売買代金にかかわらず必要です。
固定費の大きい会社と変動費率が大きい会社
まずは、このイメージ図の説明ですが、赤の折れ線グラフが売上高です。左右どちらも16,000→10,000→20,000という推移をしています。
面グラフの緑の部分は、経費のうち固定費です。左は、2,000で右は10,000で売上高にかかわらず一定です。面グラフのオレンジの部分は、経費のうちの変動費です。売上高に応じて発生する経費で、左図は 変動費/売上高=0.6(変動比率) 右図は 変動費/売上高=0.1 の会社です。
つまり、左は変動費率の高い会社。右は変動費率の低い会社のイメージです。上下方向の矢印が利益を表現しています。
左図の変動比率が高い会社は、売上高に応じて経費(変動費)のコントロールができるので売上高が減少しても利益を確保しやすい面がありますが、逆にいうと売上高が伸びても経費(変動費)が売上高の増加に伴って増えてしまうために利益の伸びも限定されます。
右図の変動比率が低い会社は、売上高が減少しても経費(固定費)は減少することがないため利益の減少幅が大きくなり、売上高がボトムの期には赤字になっています。しかし、売上高が伸びていく時期には経費(固定費+変動費)が増加しないため、利益の伸びが大きくなります。
変動費率の低い会社の利益変動が大きくなりやすいので、株価の変動も大きくなりがちです。景気循環でボトムに近いと判断できたならば、固定費が大きく変動費率の小さな財務基盤のしっかりした赤字会社に積極的に投資をすると思いのほか投資成果が上がります。
つまり、業績の特に利益の変化率が大きくなるため、株価の変動も大きくなるのです。景気循環のボトムでは、積極的にこういう企業に投資をすれば、投資効率が良くなる確率が高くなります。