2016年度のUSJとTDRの入園者数の集計がでました。
その結果をもって『USJとTDR入場者数で明暗』という記事が出ているようです。ほんとでしょうか?
入場者数で明暗って本当?
記事の引用(出所:朝日新聞デジタル)
東西の2大テーマパークの2016年度の入園者数(3日発表)が、対照的な結果になった。東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)は前年度比0・6%減の3千万4千人で、2年続けて減少。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)は約5%増の約1460万人で3年連続で過去最高を更新した。
直近数年の年間入園者数推移
たしかに、このようなここ数年の年間入園者数の推移をみてみると好調なUSJに対して、不調のTDRという構図が見えます。
でも、これって恣意的な面もあります。記事もそうだし、このグラフもです。
データって編集の仕方ひとつで見え方が大きく変わってくるんです。
それでは、開園時からの全データを見ていきましょう。
開園時からの入園者数推移
TDR
東京ディズニーランドが開園した1983年の入園者数を100とした時の年ごとの入園者数推移です。
全体を見ると、堅実な右肩上がりです。途中、10年目から18年目の踊り場がありましたけど、2001年のディズニーシーの開園で急増。
20年目から30年目も横ばい期間がありましたが、TDL30周年やインバウンドによって入園者数が伸びました。
こう見ていくと、ここ3年だけを切り取った前のグラフと印象がガラッと変わりますね。
たしかに、年間3,000万人の入園者数はTDRの物理的な広さやアトラクションなどのキャパに対して限界に近づいていると思います。
でも、今TDLでは駐車場の一部をつぶして美女と野獣エリアを作っているし、TDSでも新エリア構想が進んでます。
まだまだ完成しないTDRだと思います。
USJ
同様にUSJが開園した2001年の入園者数を100とした時の入園者数推移です。TDRのグラフと印象が変わらないように、グラフの縦軸と横軸をTDRと同じにしています。
いかがでしょうか。TDRとUSJの比較。
記事の内容がここ2年、3年だけを取り上げて、USJ好調、TDR不調という印象を与えようとしていました。どうでしょう、全データをみたら?感じ方は変わりましたでしょうか。
余談
管理人は、関西在住です。USJまで車で30分。TDRまで車で7時間。
USJの年パスは、ざっと\20,000-。TDRは2パークの年パスでざっと\90,000-。
それでも、今年の夏からTDRの年パスを買おうとしちゃってます。
なんなんでしょうね。この大きな違いを乗り越えてTDRに惹きつけられる魅力って。
ミッキーやミニーたちのキャラクターの違い?キャストの違い?
いろんな意味で、深く考えさせられてしまう管理人でした。