全国的にも有名な温泉地・黒川温泉。九州の熊本県にありますよね。黒川温泉から車で5分程度の場所に秘湯・白川温泉があります。
その白川温泉には、管理人のなかで『ベスト・オブ・日本の旅館』と思っている名旅館『竹ふえ』があります。
竹ふえ
幹線道路から少し外れた道を進むと、竹林がみえてきます。その竹林の中にある旅館が『竹ふえ』。
すべてが独立した建屋で12部屋だけの旅館。その12部屋すべてに露天風呂。
全体を見渡すとタイムトリップして違う時代に来たような・・・そんな落着きのある時間がゆったりと流れている空間がそこにはあります。
竹ふえのおもてなし
15時半のチェックイン開始とともに竹ふえに到着。まずは、お部屋に案内されてからウェルカムドリンク&スイーツです。
担当してくれる仲居さんとのお話を楽しみながら、専属パティシエが作ってくれたスイーツをいただきます。仲居さんが滞在中のいろんな要望を聞いてくれたり提案をしてくれます。
いろいろな温泉宿に泊まってきましたが、竹ふえの仲居さんは素晴らしかった!これを『おもてなし』というのかというぐらい行き届いた気遣いをしていただきました。
マニュアル感がまったくないんですよね。『快適過ごしていただきたい。いい思い出を作って帰っていただきたい。』と心から思って対応していただいているのが伝わってきます。
チェックインのときからサプライズがあって興奮気味に・・・。お部屋までの道を歩いて期待感がもりもり、お部屋に入ってうひうひ、仲居さんとお話しながらスイーツをいただいた時点で満足度10000%〜!
すべてが本物
竹ふえではすべてが本物。
夜になると、ギター奏者や笛奏者が生演奏。
寝具や食器などにいたるまで手抜きはありません。
温泉
温泉旅館にいくときの楽しみの一つはやっぱり温泉。
竹ふえにはすべてのお部屋に温泉がついていますが、もちろん貸し切り露天風呂もあります。
お部屋でしばらく寛いだら、貸し切り露天風呂へGO。
貸し切り露天風呂 竹林の湯
いままでこれほどまでの貸し切り露天風呂にはいったことはありません。
広さもそうなんですが、まわりの景色や全体的な完成度、満足度といったら飛びぬけています。こんなお風呂を独り占めしていいんでしょうか?
何度もいいますが、このお風呂が貸し切り露天風呂なんて信じられません。写真のお風呂だけではなくって、さらにこの奥にも渡り廊下があって、もう一つの露店風呂があるんです。
竹林に囲まれて、滝の音、風で揺れる葉音を聞きながら・・・。桶には、日本酒をのせて(管理人はお酒がだめなので、牛乳やサイダーでしたけど・・・)グビッいきましょう。
水音(お部屋)のお風呂
お部屋のお風呂ももちろんパーフェクト。お部屋にあるお風呂とは思えない雰囲気です。
のぼせたらお風呂のすぐ横には防水畳が引かれている空間があるので、湯冷まし。しばらくしてまた浸かる・・・。温泉をじっくり楽しむことができます。
とびらをあげると爽やかな風が入ってくると同時に、竹林のみどりが心に染み入ります。
お楽しみ
竹ふえのサービスは、痒いところに手が届く。
のどが渇いたなぁと思うとそばには『ラムネ』が冷やされている。
甘いのが食べたいなと思うと、アイスクリームがいっぱい入った冷凍庫がおいてある。
ソフトクリームが食べたいなと思うと、ソフトクリームを巻いて持ってきてくれる。
ある意味、こんな生活をしていたら人間がダメになってしまうんじゃと心配になってくるぐらいの出来すぎた空間です。
お食事
旅館のお楽しみ・・・お風呂の次はお食事ですね。
1泊目は懐石を選択、2泊目はしゃぶしゃぶを選択。ここでは、1日目の懐石の写真を何点か載せておきます。
懐石
先付と八寸です。竹ふえだけに竹の器が中心ですね。見た目も非常にきれいです。
お刺身。切り口が鋭くって料理人の腕の良さがうかがえます。
焼き物。仲居さんおすすめの大分県産冠地鶏。宮崎も有名ですが、大分の冠地鶏がとってもおいしいとのこと。
確かに噛めば噛むほど溢れる旨味。おいしかったです。
瓦そば。ごま油風味付けされた茶そば。すでに満腹状態でしたが、なぜか食べれました。それだけおいしかったんです。
最後は、専属パティシエが作った特製デザート。ごちそうさまでした。
コーヒー
食後には、石うすで豆を挽いてドリップコーヒーをいただきます。この『石うすで豆を挽く』というという作業が楽しかったぁ。
ある意味ヒーリングのような効果があるような気が・・・。ゴリゴリという音、手に伝わる振動、溢れ出る粉。
水だしコーヒーもいただけます。1滴1滴時間をかけて抽出したコーヒーは、丸みとやわらかさのあるおいしさ。舌の上をコーヒーが転がっていきます。
宝石のようなこの液体。香りよし、見た目より、味よしの3拍子そろったコーヒーです。ドリップやエスプレッソとは全く違うコーヒーです。
また、ネスプレッソもお部屋に用意してあって、いったいどんだけコーヒー飲めるねんといいたくなるのど、珈琲づくしです。
お部屋 水音(もね)
今回泊まったのは、水音(もね)というお部屋。
ダイニングには、お殿様が座るんかというほど、もこもこに厚みのある座布団が・・・。
西陣織だそう。
こちらはリビング。夜にはお布団をひいてくれるお部屋です。窓からは絵のような竹林。
これ以外にもご紹介済の部屋付きのお風呂。まったく贅沢なお部屋です。
まとめ
熊本県白川温泉にある旅館『竹ふえ』をご紹介してきました。
この旅館は、『ベスト・オブ・日本の旅館』といっても過言ではないと思います。
旅館という枠を超えた世界観を持つお宿というか、なんというか。言葉にするのが難しいんですが、すばらしい。
違う時代にやってきたのか、違う国にやってきたのか・・・、とにかく日常の生活を忘れ去って、どっぶりと竹ふえの世界に浸ってリフレッシュできるすばらしい旅館でした。
竹ふえだけのために九州にいきたくなるような名旅館です。
お泊りの際はできれば2泊、1泊でも15時半のチェックイン開始から10時半のチェックアウト時間まで滞在できるような計画をお勧めします。