トリプルエム〜マネーとマイルとミッキーと〜

この記事はフロリダ・オーランドでレンタカーを利用しようとしている人向けに書いています。ウォルトディズニーワールド（WDW）やケネディースペースセンターなどオーランドには魅力的な場所がいっぱい。

オーランド空港でのレンタカーの借り方、運転時の注意点、返却方法などをまとめます。慣れない右側通行や左ハンドル、わからないルールにどうしようか迷っているひとの不安解消に役立ちますように。

フロリダでレンタカー

アメリカは車社会。車のない生活は考えられない国です。ただ、フロリダは旅行者が多く公共の移動手段でも十分対応可能。

とはいえ車があるとほんと便利です。行きたいところへいけますもんね。この記事では

• レンタカーの予約
• 空港でのピックアップ手続き
• 道路事情
• 空港での返却手続き

を中心にまとめています。

レンタカーの予約

比較サイトを活用

まずはレンタカーの予約ですね。やっぱり一発で複数のレンタカー会社を比較してくれる比較サイトが便利。そのなかでも、レンティングカーズが安いし便利です。

管理人はフロリダで8月に12日間SUVをレンタルしましたが、なんとすべて込み込みで$416でした。もちろん、オプション保険のLDWや100万ドルの追加対人対物、税金等も含めてです。しかも、品質が高いといわれているAVISでの値段です。

安くないですか？レンティングカーズお薦めです。レンティングカーズのサイトはこちら。

オプション（カーナビ・チャイルドシート）

予約時にオプションとして、カーナビやチャイルドシートの設定があります。

このあたりのオプションが結構高いんですよね。できればオプションなしで予約したいところ。

カーナビは、スマホのグーグルマップで十分対応できます。チャイルドシートは、4歳未満はフロリダの法律で着用が義務付け。4〜7歳はブースターシートが必要です。ここは安全のためですから削るべきではないです。

ただ、ブースターシート程度ならウォルマートやパブリックスなどの現地スーパーで買った方が安いと思います。レンタルする日数にもよるでしょうけど、ご参考に。

相場

これは車種によって違いますが、日本から行くのであればスーツケースが3個4個あるでしょうし、ある程度大きめの車を使った方がいいと思います。

ミッドクラス以上は必要かな。そのあたりも予約時に積み込めるスーツケースの数が記載されているので確認しましょう。ミッドクラスとすれば、うまく借りると 50ドル/日以下で借りることができます。

何度もいいますが、管理人はAVISでインターミディエートSUVを12日間借りて$416でしたよ。オプション保険（任意LP、LDW）も込みです。

安く借りるコツ

安く借りるコツを伝授しておきます。基本的にレンタカーのキャンセルフィーは直前までかかりません。なので、直前まで同条件で検索をかけることです。

1度予約をしたら完了ではなく、そのあとも何度もチェックするんです。すると直前にセール的に安くオファーされることがあります。

そんなのと見つけたら最初に予約している分のキャンセルして、安いので予約しなおしです。管理人も当初650ドルほどの予約を持っていましたが、1カ月前ぐらいに同条件で416ドルのセールを見つけて予約しなおしました。

保険

海外でのレンタカー。不安もいろいろあるでしょう。なので、いざというときの安心だけは確保しておいたほうがいいと思います。

とはいえ必要以上に入ったり、2重に加入必要はありませんよね。

海外レンタカーのトラブルで、現地のカウンターで予約時の値段の倍近くを取られた！って話をよく聞きますが、その原因のほとんどがこの保険関係です。

なので、予約時にどの範囲の保険が含まれているのかをよく把握しておきましょう。現地カウンターで必ず追加保険の提案を受けます。断るのか入るのか事前に決めて置くことがトラブル防止になります。

保険の種類

まずは、レンタカーの保険の種類を把握しておきましょう。レンタカーの保険は大きくわけて３つに分かれます。

• 事故を起こした時の対人・対物の保険（自動車損害賠償保険）
• 自動車の破損に対する保険（自車両損害補償制度）
• 搭乗者の負傷や携行品に対する保険（ 搭乗者傷害保険 ）

では、それぞれについて説明をしましょう。

自動車損害賠償保険

万が一の事故のときに、人と物に対して賠償責任が生じたときにカバーしてくれる保険（自動車損害賠償保険）は 賠償金額も大きくなるので 必ず必要です。

この保険は２つの階層に分かれます。強制部分と任意部分（オプション）です。

強制部分は、ほとんどの州で基本料金に含まれています。ただ、強制部分の保険金額は非常に低く（2万ドル程度）、任意（オプション）の追加自動車損害賠償保険にも加入しておくべきです。

ここでややこしい問題が出てくるんですが、その追加保険の名称がレンタル会社によってばらばらなこと。

• EP （Extended Protection）・・・アラモ
• SLI（Supplemental Liability Insurance） ・・・バジェット
• 3rdPatty LP（ Liability Protection）・・・AVIS
• LIS（ Liability Insurance Supplement ）・・・ダラー

いずれも、上限100万ドル（約1億円）の場合が多く、これに加入しておけば安心です。

保険料は1日15ドル程度です。予約時に含まれているのか含まれていないのかを確認しておきましょう。

自車両損害補償制度

自車両損害補償制度は、事故や盗難、いたずらなどで車両が破損した場合にその損害を補償する制度です。厳密には保険ではなく制度です。

名称はLDW（Loss Damage Waiver）または CDW（Collision Damage Waiver） 。

事故を起こさなくても、盗難やいたずらなどもあるので、加入しておくべきです。予約プランに含まれていなければ現地カウンターで加入することになりますが、保険料が比較的高く40ドル/日前後になります。

予約時点で含まれているか含まれていないかで大きく違いが出てしまいますね。予約時にこのLDW or CDWが含まれているプランで予約しておきましょう。

搭乗者傷害保険

レンタカーの乗っている人（つまり自分たちですね）の怪我を補償する保険です。

搭乗者への保険が PAI（Personal Accident Insurance）、携行品への保険が PEC（Personal Effects Coverage）と呼ばれます。２つが合体して PPP（Personal Protection Package） と呼ばれる場合もあります。

保険料は10ドル/日前後。保険金は20万ドル（死亡）、2万ドル（傷害）程度の場合が多いようです。保険金の額としては、傷害が2万ドルでは少し少ない気がしますね。

この保険は海外旅行保険の傷害保険やクレジットカード付帯保険でカバーされます。そっちのほうが補償額が大きいことも多くあるので、追加で加入する必要はないと思います。

海外旅行保険についてまとめている記事があるのでご参考にどうぞ。

オーランド空港での手続き

日本からだと乗り継ぎ時間を含め20時間近く、やっとオーランド空港に到着ですね。レンタカーに乗り込めば目的地はもうすぐそこ。

予約したレンタカー会社の空港カウンターで手続きをして目的地に向かいましょう。

空港に到着

オーランド空港はターミナルA、ターミナルBという２つのターミナルがあります。航空会社によってどちらのターミナルに到着するか変わりますが、ターミナルの構造は同じ。

オーランド空港はレンタカーを借りるときの動線がわかりやすくなっています。看板も多く出ているので迷うことはないと思います。

飛行機を降りてターミナルの2階にある Baggege Claim で荷物を受け取ります。案内看板に『Rental Cars』が表示されているので、指示に従って1階へ。

1階には数多くのレンタカー会社のカウンターが並んでいるので、予約した会社のカウンターへ。

カウンターで手続き

カウンターの手続きは簡単です。スタッフもすごくフレンドリーで親しみやすかったです。予約時に印刷しておいた予約票と日本の運転免許証、国際免許証、パスポートを提示します。

車のグレード、オプション、レンタル期間、ガソリン補給の必要性などを確認してサインします。5分もあれば終わります。ただし、オプションの保険を勧めてくるので必要がなければ『No thanks』と言っておきましょう。

契約書みたいなのと駐車場の停車位置を書いたパンフレットをもらって駐車場にGO！

ちなみに、免許証については、日本の免許証（原本）と国際免許証のセットで効力があります。国際免許証は原本の翻訳ということですね。国際免許証だけではだめです。

カウンターに向かって背中側に駐車場への出口があります。

駐車場でピックアップ

ディズニーマジカルエクスプレスが走っているのを見ながら横断歩道を渡ると立体駐車場。レンタカー会社ごとにエリアが分かれていて、看板がでているのでそれに従って進みます。

カウンターで教えられた駐車位置（『S-37』みたいな感じ）にいくと車があります。鍵は車の中にあってドアは空いています。

荷物を載せて、いざ目的地へ。

いざ、ウォルト・ディズニー・ワールド（WDW）へ

目的地はそれぞれだと思いますが、ここではウォルト・ディズニー・ワールド（WDW）を目的地として説明していきます。

基本的にアメリカのハイウェイは無料ですが、フロリダには有料道路があります。有料道路については後述します。

オーランド空港からどこに行くにしてもまずは有料道路『Florida State Road 528』(FL-528toll とか SR528 と書かれたりする）を利用することになります。

オーランド空港のレンタカーの駐車場をでると、周回道路に入ります。出口は北側と南側。北側（North Exit）に向かえば東西に延びる FL-528toll とのインターチェンジにでます。

FL-528toll を西にいけば、WDW、ユニバーサル、シーワールドなど多くのパークへ、東に行けばケネディー宇宙センター、ポートカナヴェラルに向かいます。

WDWの場合は、FL-528toll を西に向かいます。15マイルほど進めば、オーランドを代表するハイウェイI-4（InterState 4：通称 I Drive）に突き当たるので、I-4を南に向かいます。

すぐにWDW到着です。

オーランドでの交通ルール・道路事情など

慣れない海外でのレンタカー。交通ルールも違います。ある程度事前に知識をいれておけば、落ち着いて運転できるでしょう。

グーグルマップなどでイメージをつかんでおくことも大事ですね。ここでは交通ルールや道路事情などを解説します。

右側通行、左ハンドル

日本との一番大きな違いは、右側通行、左ハンドルというとこですね。直線ならどーってことないですが、右折や左折時に最初はすんごい違和感があります。

2〜3日で慣れてきますが、最初は慎重に交差点では脳みそフル回転でお願いします。

ちなみに、ウインカーレバーはハンドルの左側です。曲がるごとにワイパーを動かさないようにしましょう。

有料道路

アメリカのハイウェイは無料が基本ですが、フロリダには有料道路があります。

『SUN PASS』日本でいうところのETCのような料金収納システムが整備されています。レンタカーにも搭載されていることがほとんどですが、利用料として1日あたり4ドル弱を徴収されたりします。

『SUN PASS』を使わずとも、現金でも支払いできるので現金レーンでお金を払いましょう。通行料金が2ドル50セントなのに、システム利用料で4ドル取られるのはバカらしいですよね。

下の写真は WDWに向かう FL-528toll の料金所です。一番右側に現金専用車線があります。『CASH LANES』と表記されているのでそちらへ。昔の日本の高速道路の料金所みたいな感じです。

ちなみに、SUNPASSを搭載していない車が『SUN PASS ONLY』と書かれている本線を直進してしまうと、料金不払い通行ということであとあとややこしくなりますので、現金の場合はこの看板を見落とさず『CASH LANES』に向かってください。

ボックスの中にスタッフがいるので、『How are you doing.』とでも声をかけて料金を支払いましょう。『CHANGE PROVIDED』と表記されているレーンであれば、お釣りをくれます。

『EXACT COINS』と表記されたレーンはピッタリ支払える場合に利用しましょう。お釣りはもらえません。

WDWへ向かう場合は、料金所は1か所のみ。普通車は2.5ドルです。

制限速度

制限速度は、道路の右側に看板が出ています。『SPEED LIMIT 50』のような表記です。

単位はマイル／時です。1マイル＝1.609ｋｍですので、『SPEED LIMIT 50』はkm/h に変換すると80km/hです。(車のメータもマイル表示なので換算する必要はないですが・・・）

道路の状況によって制限速度が設定されているので制限速度は守って安全運転で行きましょう。ちなみに、ドライバーのマナーですが基本的にみなさん安全運転です。

ただ、やっぱり一部ドライバーはハイウェイを結構飛ばしています。日本と比較すると強引な車線変更が多いので気を付けてくださいね。

一方で、市街地ではみんな日本より歩行者ファーストの運転です。譲り合い、歩行者保護ではアメリカのほうがマナーがいいです。

それでも、ある調査では歩行者の危険度ランキングでオーランドが全米一位になっているようです。アメリカの中では事故が多いのかもしれません。

信号

当たり前ですが、赤で停止、青で進めです。

ややこしいのは、この赤の矢印。矢印がでているので行ってもいいのかなとも思いますが、赤矢印は行ってはダメです。

青矢印で曲がりましょう。

右折

日本との大きな違いは、信号が赤でも右折の場合は一時停止後、歩行者がおらず左からの直進車がいなければ右折可です。

もちろん、さっきの赤矢印がでていたり、次の項目で説明する『NO TURN ON RED』の標識があれば青になるまで右折はできません。

標識

日本同様いろいろな標識がありますが、主だったものを説明しておきます。

『STOP』は一時停止。交差点で『STOP ALL WAY』という看板があれば、一時停止してから交差点への進入順に通行します。

『YIELD』これはストップとは違い必要に応じて止まれという意味です。こちらではなく先方に優先権があるから、他の通行があれば譲れということです。当然、ほかに車がいなければ、停止する必要はないです。

外国らしい合理的な標識です。目的は事故を起こさないこと。一時停止することが目的ではないですからね。

『NO TURN ON RED』は前項で説明したとおり。通常赤信号でも、歩行者と左からの直進車がいなければ右折できますが、この標識がある交差点では青になるまで右折できません。

インターチェンジや出口での専用車線

オーランド周辺の交通量の多いI-4などのハイウェイは、3～5車線あります。右側通行なので、右側のほうが速度が遅く左側のほうが速い流れになっています。

なので、安全運転をこころがけて一番右側の車線を制限速度をまもって走ることも多いと思います。

でも、ハイウェイの出口では、一番右の車線は出口専用になっていることが多くあります。日本では、車線が増えて車線変更をして出口へ向かいますが、フロリダでは違うので注意です。

そんな場合は事前に看板で『EXIT ONLY』と黄色で表記しているので、見落とさないようにしましょう。

ハイウェイ出口だけでなく、インターチェンジでも4車線のうち直進は左の2車線のみという場合が結構あります。目的地によって走る車線を注意しておきましょう。

ディズニーワールド付近では、道路上部の標識でパークごとに車線の指示があるので早めに確認して車線変更しておきましょう。

車線減少

ハイウェイで車線が減少する場合には、『MERGE』という標識が出ていたり、道路に白文字で表記されています。

高速で走行しているだけに、余裕をもって車線減少を把握して車線変更しておきましょう。

ガソリンスタンドで給油

ガソリンスタンドでの給油はほとんどの場合はセルフです。名称は『Gas Station』。ガソリンではなく、ガスです。セブンイレブンと併設されている場合が多いですね。

ガソリンが安い！

値段の単位はドル/ガロンです。2019年8月時点で UNLEADED で2.25ドル/ガロンでした。1ガロンは3.78Lなので、ガソリンは安いです。日本的にいえば、62円/Lぐらいです。

給油方法

スタンドの給油機は日本とよく似た感じ。給油機でクレジットカードを通して給油するんですが、あいにく不正利用防止のため日本のクレジットカードは利用不可。

なので、併設されているコンビニのレジにいって決済しないとダメです。レジで給油機に表示されている番号と金額を伝えて決済します。

『 I wanna fill up the gas for $40 on number 8（給油機番号）. 』

とでも言っておけば通じます。40ドル分決済しておいて、給油機にいけば最大40ドル分給油できるようになっています。40ドルぶん入れなくても、請求されるのは入れた分だけなのでご安心を。決済というより枠の確保ですね。

レンタカー会社や契約によっては、給油時のレシートを最後に提示しないといけない場合もあるので、レシートをもらっておきましょう。給油機でレシートが出なければまたレジに行きます。

『 Can I Have recepit on number 8（給油機番号）. 』 でもらえます。

油種

日本ならレギュラーとハイオクですが、アメリカでは3種類あります。おおくは、選択ボタンに油種とオクタン価が表記されます。

• UNLEADED　87　　　　・・・　レギュラー
• UNLEADED PLUS　89　　　・・・　レギュラーとハイオクの間
• UNLEADED PREMIUM　93 　・・・　ハイオク　

レンタカーの給油口に指定がなければ、『UNLEADED87』の安い油種でOKです。

オーランド空港で返却

最後にレンタカーの返却です。FL-528tollのEXIT11で本線を外れるとオーランド空港方面に向かいます。

ターミナルAとターミナルBで発着キャリアが違うので、自分が利用するキャリアを探して・・・と思うでしょうが、FL-528（北側）から空港に入る場合はターミナルAに向かってください。

少し走ると、一番左側の車線に『Rental Car Return』と出てくるのでそちらに向かいます。

そうすると立体駐車場に向かいます。

レンタカー会社ごとに向かう方向を指示する看板がでてくるのでそれに従うとスタッフのいる駐車場に誘導されます。

借りるときにもらった書類とキーを預けるとスタッフが走行距離やガソリンの量をチェックして終了です。

走行距離は無制限の場合がほとんど。ガソリンは満タン返しか、給油不要かは契約で変わります。車についた傷などの外観チェックはほとんど見てないです。

これでレンタカーの返却は終了。楽しかった旅も終わりに近づきましたね。あとは飛行機で帰るだけ。日本までの長距離フライトを楽しみましょう。

まとめ

慣れないアメリカでのレンタカー。右側通行や慣れない土地での運転に不安なひとも多いでしょう。

でも、車があると旅の幅が大きく広がります。地元のスーパーに買い出しにいくことも簡単です。ローカルなレストランにも気軽に行けます。

予定してなかった観光地にも気軽に立ち寄れますし、なんとなくその町の生活スタイルもわかるような気がしてきます。

オーランドに行った際にはレンタカーを借りていろいろな場所に行ってみてください。地元スーパーにいくだけでもほんと面白いです。

疑問や質問があれば、お気軽にコメントを残してくださいね。お答えできる範囲でお答えします。

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