株式投資~資産1,000倍への道~その2 株価と企業価値

eye_stock

『世界中のディズニーに行きたい!』を実現するためには、お金が必要です。

管理人は、株式投資歴26年0カ月。生涯投資家を目指しています。今の目標は、投資成績1,000倍。

自らの投資を見直すためにも、これからの投資生活のためにも株式投資についてまとめていきたいと思います。

管理人の投資成績

資産推移グラフ201701

 

株価と企業価値

『株式投資~資産1,000倍への道~その1 株式投資の極意』で書きましたが、それは『安く買い、高く売る』というのが極意です。

でも、この『安い』とか『高い』というのはどういうことなのか?値下がりしたから安いということでもなく、値上がりしたから高いというわけでもありません。

同じ株価でも、3年前は高かったけれど、今では安いという判断もありえます。それは、『安い』『高い』というのは、企業価値と株価の相対比較だからです。

企業価値が3年の間に大きく高まれば、同じ株価でも高いという判断から安いという判断に変化するということです。株価と企業価値について自分自身のなかで明確に理解しておくことが大切です。

株価

株価は、株式市場で売買されている価格のことです。需要と供給の関係で決まります。買い手が多いと、株価は上昇し、逆に売り手が多いと、株価は下落します。

ただし、注意すべきは、売買ですので売買が成立する買い株数と売り株数は同じということです。

よく解説者などが『好材料により買い安心感が広がり、買い優勢の展開でじりじりと値をあげ、終値は・・・』と言っています。上昇局面では、買い手ばかりが前面にでてきますが、それと同数の売り手がいるわけです。株価というのは、常に買勢力と売勢力の均衡点を示しています。

株価は、需要と供給の関係で決まりますし、集団心理が大きく影響を与えます。ですので、昨日1,000円だった株価が今日は1,200円になるなんてこともざらにあります。

企業価値

企業価値というのは、具体的な数値で示すことは困難です。たとえば、『トヨタ』を例にあげると、『トヨタ』という言葉だけで価値があります。

世界中のほとんどの人が『トヨタ』という言葉を知っています。このことは、とてつもない価値を持っています。ですが、その金額がどれぐらいか?といわれると難しい問題です。その価値を数値化することは非常に困難です。

株価と違って企業価値が1日にして10%、20%と変化することはありません。企業価値は、その企業活動によってじわじわと変化していくものです。価値が高まっていく企業もあれば、下がっていく企業もあります。

最適な投資時期と売却時期

株式投資2

企業価値が上がっている企業を探す

大前提として、投資対象を企業価値が上昇していく企業に絞ることです。社会が必要としている企業。未来が必要とする企業の企業価値は上がっていきます。

なので、今のさまざまなニュースを耳に入れ、5年後10年後がどのようになっていくのかということを考えることは、株式投資で一番重要といってもいいと思います。

経営者も重要なファクターです。いくらいいポディションにいる企業でも、経営者で大きく伸びしろが変わってきます。それは中小企業でも大企業でも同じこと。できる限り、経営者の生の声を聴いて、その人格、モチベーション、雰囲気、やる気を感じ取って判断をする必要があります。

ですので、気になる企業があれば、最低株数を買い株主総会や、IRミーティングなどに参加すべきだと思います。

株価の変動はどんな企業にもある

景気循環や金融事情など、いろんな要因で株価は変動します。個別の企業の要因によらない外部要因に影響を受けて、企業価値が伸びている企業でも株価は下がるときもあります。

そして、企業価値よりも株価が大きく下回ってきたら投資実行のチャンスです。

多くの投資家(個人であれ、機関投資家であれ)は、現在の利益額を大きな指標として投資行動を決めています。ですから、いくら価値を伸ばしている企業でも利益が減れば売られ、その企業価値を大きく下回る株価になることがあります。

企業利益は、企業価値とは連動しません。企業価値が伸びていっていても、利益が減る局面は多くあります。優秀な経営者は将来の利益のために投資をし、企業を改革していきます。そのため、現在の利益が減ることは大いにあり得ることです。

現在の利益を見るのではなく、将来の利益を見出すために正しい経営をしているかどうかが大事です。

企業の利益が下がると基本的には、株価は下がっていきます。株価が下がることは、成功する投資家にとっては何よりのニュースです。好材料です。安くかえるのですから。

ただ、企業利益が減っている本質を見抜かねばなりません。経営判断が間違っているから利益が減っているのか、景気が悪くなっているから減っているのか、先行投資により減っているのか、経営判断で減らしているのか、そしてそれが一時的で将来の利益成長が見通せるのなら、株価が下がったタイミングでその企業に投資をします。

投資対象をみつけるコツ

例を挙げます。

『DXIが急騰中。2016年春には、5,000ポイント台だったDXIは、9月現在8,000ポイント台とわずか半年で急騰を演じている』

というニュースを見た場合、何を思うか?管理人は信越化学工業(4063)とSUMCO(3436)を投資対象候補としました。そして、SUMCOを810~880円で投資実行しました。

ちなみに、直近の2016年12月期の最終利益予想は、前期比70%減益で、おおむねそのラインで着地しそうです。70%減益。なので、企業価値に比して株価は安くなっています。

企業投資は連想ゲームです。SUMCOを選択するために、思い浮かんだ、もしくは、収集したデータは、

  • DXIとは、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)価格指数
  • ソフトバンクが3兆円で、ARM社を買収
  • 300mmシリコンウエハが2017年に需給逆転(需要が供給能力を上回る)
  • ムーアの法則の限界
  • 信越化学とSUMCOでシリコンウエハ世界シェア60%。2社で2分。
  • 信越化学のウエハの売上構成比は20%。SUMCOは専業。
  • 記憶装置がHDDからSSDへ
  • 半導体の製造工程
  • IoTの普及によるデータ通信量の増大
  • 熊本地震によるSUMCO伊万里工場被災

これらを結び合わせるとSUMCOの事業環境の劇的な改善が連想されました。現在、将来の事業環境の好転による企業価値の増大がこれからも想定されます。

現時点(2017年1月)で、DXIは続伸し、16,000ポイントを超えてきてなおも上昇中。SUMCOの株価も1,794円(1/30終値)と上昇中。おそらく、3,000円~5,000円の価値はあるのでしょう。

企業価値は今後数年にわたって上昇していくと判断できるのに、株価は下がってきているのです。まさに、『安い』と判断したわけです。

こういう判断をするときになにが大事かというと、いろんな世の中の動き、ニュースを点として認識せず面で関連付けていく。ソフトバンクがARMを3兆円で買収したニュースを聞いたとき、『ヘー』ではなく、『なぜARMを買った?』と考えていく。

そういうことを10年20年と続けていくと、いろんな経験・知識が身について、面で情報を捉えていけるようになると思います。

SUMCOは一例ですが、こんな感じでいろんなニュースの点と点を結びつけて1つの未来像を自分のなかで作っていく。そんな訓練をしていくと、徐々に経験が蓄積されていくと思います。もちろん、失敗も数多く経験し、フィードバックをしていくと精度も上がってくると思います。

くれぐれも、有名アナリストがいってたから。雑誌で推奨されていたから。という理由で株の売買はしないでくださいね。ましてや、証券会社の営業マンの推奨だからもやめてください。

証券マンは、営業のプロであって投資のプロではありません。コンプライアンスの強化で証券会社の社員は、株式の売買が厳しく制限されています。

管理人は大手証券での勤務経験があるので、間違いはありません。営業マンは、自分のお金で株式投資していることははほとんどないのです。

日本に初めてきて地図を片手に歩いている外国人に道を尋ねるようなものです。

記事のなかで個別企業について書いてますが、あくまで一例として取り上げているだけです。投資推奨するものではありません。株式投資は自己判断のもと、自己責任で。


応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ テーマパーク・遊園地へ


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA