『世界中のディズニーに行きたい!』を実現するためには、お金が必要です。
管理人は、株式投資歴26年1カ月。生涯投資家を目指しています。今の目標は、投資成績1,000倍。
自らの投資を見直すためにも、これからの投資生活のためにも株式投資についてまとめていきたいと思います。
管理人の投資成績
情報と情報
株式投資には情報は非常に重要な要素です。でも、情報には2つの情報があります。インフォメーションとインテリジェンスです。
情報(information)
英語でインフォメーションと訳される情報です。データとも言えるでしょうか。文字や数値をつかってある事実を示すものです。
住所、電話番号、体重、身長、気温、速度、業績、位置などのことです。
情報(intelligence)
英語でインテリジェンスと訳される情報です。知能ともいえるでしょうか。ある事実をしめすものではなく、インフォメーションをもとに分析や解析などが加えられたアウトプットといえます。
天気予報、業績予想、レポート、格付けなどがインテリジェンスにあたります。
新聞の見方
株式投資をする人にとって、日本経済新聞、ウォールストリートジャーナルなど経済紙は欠かすことができない情報源でしょう。
新聞にのっている情報は、インフォメーション、インテリジェンスの山です。そして、その山に紛れて、インフォメーションでもインテリジェンスでもないものも紛れています。
新聞を読むときには、インフォメーションなのか、インテリジェンスなのか、どちらでもないのかを意識して読んでいく必要があります。
新聞には裏がある
新聞記者は、他紙が書かない記事を書こうとします。そのために、いろんな情報の入手先をもっています。正規ルートだけではなく、中には裏ルートもあるわけです。
新聞記事には、世論を動かす力、市場を動かす力があります。その力を欲しがる人間など山のようにいます。それがお金になるからです。
それが一流紙と呼ばれる新聞であっても同じです。なので、よっぽど注意をして読んでいきましょう。
『A社の2017年3月期の営業利益は、前期比10%増になったようだ。』(あくまで例です)なんて記事がありますよね。これなんて全く読むに値しない記事です。『・・・ようだ。』ですから事実ではないので、インフォメーションではありません。情報元、根拠などが記載されていなければインテリジェンスでもありません。
情報元がどこかのエコノミストや分析機関ならまだしも、それすらない記事なら『記者の推測』もしくは、誰かの利益のためのリーク記事ということになります。
実際に数週間後に発表された業績(インフォメーション)は、前期比減益だったなんてことはザラです。おそらく、A社を保有していたファンドが記者にお金を渡して記事を書かすのでしょう。
その記事が、インフォメーションなのか、インテリジェンスなのかを判断して、インテリジェンスならば誰のインテリジェンスなのかを確認する必要があります。
新聞のインフォメーションを重視
営業利益 | |
2015/3期 | 95億円 |
2016/3期 | 100億円 |
2017/3期アナリスト予想平均 | 120億円 |
ある会社B社の過去の業績実績が上表だったとしましょう。そして、この会社の2017/3期のアナリストの事前予想営業利益平均が120億円だったとしましょう。
そんな状況で2017/3期の営業利益が110億円だったとB社が発表しました。その事実をどのように新聞が報道するのか。
- 『B社2017年3月期、営業利益は事前予想に10億円届かず。』
- 『B社2017年3月期、営業利益は前期比10%増の110億円。』
下は、インフォメーションです。事実だけを伝えています。
一方、上はインフォメーションとインテリジェンスを含んでいます。証券会社所属のアナリストが業績予想したその平均値はインテリジェンスです。それとインフォメーションを比較しているから両方を含んでいる情報です。
もし、営業利益110億円が会社見通し通りなら、『今期も増益を確保しているのに、勝手に予想しといて、予想比10億円未達ってなに?』って経営者は思うでしょう。
同じことを伝えているはずですが、この2つでだいぶ印象が変わります。
このように、インフォメーションは非常に重要です。が、インテリジェンスは人間の判断を狂わす場合が多くあります。
事実だけをみれば、A社の営業利益は、95→100→110億と推移しています。増益幅も5億から10億に増幅されています。
でも、アナリストの勝手なインテリジェンスと比べると業績未達的な印象を受け投資対象から外してしまいかねません。
インテリジェンスは、時には大いに役立ちますが、多くの場合判断を惑わします。できる限り、インフォメーションを集めて、自分で分析、解析をして自分のインテリジェンスを確立していくことが投資で成功するためのコツだと思います。
証券会社のアナリストが優れているならば、そのアナリストは会社をやめ自ら投資会社を立ち上げるはずです。